連日続く猛烈な暑さ。テレビの天気予報で真っ赤に染まった日本地図を見るたびに、つい「今日も暑いな…」と身構えてしまいますね。

お仕事にプライベートに、責任も増えてくる婚活世代の皆さんにとって、この暑さは心身ともに大きな負担となりがちです。体調を崩したり、ストレスを感じやすくなったりする方も増えているように感じます。

そこで今回は、猛暑を乗り切るためのヒントを2回に分けてお話したいと思います。

前編となる今回は、体の元気の源である「食生活」に焦点を当て、夏バテ予防の食事の知恵についてお伝えします。後編では、心のケアについてお話しますので、そちらもぜひご覧ください。

 

暑さに負けない食事のポイント

 

 

夏バテの主な原因の一つは、食欲不振による栄養不足です。暑いキッチンに立つのが億劫になる気持ちもよくわかります。しかし、少しの工夫で栄養バランスの取れた食事は可能です。

ポイントは以下の5つです。

• 水分補給はこまめに、賢く！ 喉が渇いたと感じる前に、意識的に水分を摂ることが大切です。ミネラル豊富な麦茶や、白湯などがおすすめです。スポーツドリンクも有効ですが、糖分が気になる場合は水で薄めたり、少量を飲むように心がけましょう。また、汗で失われがちなミネラルの補給には、天然塩を少量なめるのも効果的です。

• タンパク質をしっかり摂る 体力の維持には、肉、魚、卵、大豆製品などのタンパク質が不可欠です。毎食少しずつでもいいので、バランス良く取り入れることを意識しましょう。

• 旬の野菜や果物でビタミン・ミネラル補給 トマトやきゅうり、ナスといった夏野菜は、体の熱を冷ます働きが期待できます。スイカや桃などの果物も栄養満点なので、積極的に摂るようにしましょう。

• 消化に良いものを中心に 食欲が落ちて胃腸が疲れやすい夏は、脂っこいものや刺激物は控えめに。冷たい麺類だけでなく、温かいお味噌汁や消化の良いお粥などもおすすめです。

• 香辛料や薬味で食欲増進 生姜、にんにく、ミョウガ、大葉などの薬味や、カレー粉などの香辛料は、食欲を刺激し、代謝を上げる助けにもなります。食欲がないときこそ、こういった風味をプラスして食事を楽しんでみてください。

 

猛暑におすすめのお献立例

 

 

「バランスの良い食事」と言われても、具体的にどうすればいいか迷ってしまう方もいるかもしれません。そこで、簡単にできるおすすめの献立例をご紹介します。

 

朝食

 

 

• 雑穀米のお粥 ビタミンやミネラルが豊富な雑穀米のお粥は、弱った胃腸にも優しく、朝からしっかり栄養補給ができます。

• きゅうりとミョウガの和え物 薄切りにしたきゅうりと千切りミョウガを、ポン酢やごま油で和えるだけ。さっぱりと食べやすく、食欲がない時でも口にしやすい一品です。

 

昼食

 

 

• 豚肉と冬瓜の冷しゃぶサラダ 疲労回復に効果的なビタミンB1が豊富な豚肉と、体の熱を冷ます冬瓜の組み合わせ。冷しゃぶにすることで、さっぱりといただけます。レタスやトマトと一緒に、ドレッシングをかけてどうぞ。

• ナスの味噌汁 熱を冷ます作用が期待できるナスを、温かいお味噌汁でいただくのもおすすめです。

 

夕食

 

 

• 鶏むね肉とゴーヤのチャンプルー 消化吸収が良く、疲労回復にも役立つ鶏むね肉と、独特の苦みが食欲を刺激するゴーヤのチャンプルー。ゴーヤは塩もみをしてから調理すると、苦みが和らぎます。

• モロヘイヤのおひたし ネバネバ成分が胃腸の粘膜を保護し、弱った体をサポートしてくれるモロヘイヤ。エネルギーや鉄分も補給できます。

 

夏バテ予防は「バランス」が鍵

 

 

ここで挙げた献立はあくまで一例です。ご自身の体調や好みに合わせて、無理のない範囲で食材や調理法を工夫してみてください。

また、調理法を工夫することも大切です。蒸す、茹でる、煮るといった油をあまり使わない調理法は、胃腸に負担をかけにくく、夏におすすめです。

何よりも大切なのは、バランスの取れた食事と十分な休養です。ちょっとした工夫で、体の中から元気になれば、気持ちも明るくなり、婚活も前向きに進められるはずです。

次回は、婚活と向き合うための「心のケア」についてお話します。お楽しみに！